いごこちのありか

就活を経てHSPの存在を知った者です。よろしくお願いします。

話をまっすぐ聞ける人

女性の話を聞く時は助言ではなく共感や寄り添いでもってこたえるといいってよく言いますよね。

よく恋愛の記事とかに書かれているヤツです。

 


でもこれ女性に限った話じゃないと思うんですよ。

 


傾向として男性の方が弱みをさらけ出す範囲は狭いんでしょうけど、本当に弱ってる時って性別関係なく寄り添ってほしいと思うんですよね。

 


もちろん何か悩み事がある時に女性は話したがるけど男性は黙りたがるという違いはあるでしょう。

 


ただそのタイミングで助言されても受け付けられない、共感だけが受け取れるタイミングって絶対誰にでもあると思うんですよ。

 


そんなことを考えたのは今日こんなことがあったからです。

 


私は最近たまに興味のある働き方をしている社会人の方とお話する機会を設けています。

そういうアプリやサービスって結構あるんですよ。

で、今日会った方とお話ししていて、私の今までの就活の流れを話したんです。

その時に、

あ、私今緊張してるな

って思ったんですよ。

それまではリラックスして喋れていたので、違和感を覚えました。

 


…でも、自分の就活の身の上を話す時に緊張するのは何も今回ばかりではありません。むしろ、面接の時でも、このような訪問だけの場でも、今までの就活の経緯を話す時私はいつもおどおどしてしまっていたのです。

 


それは、「一留していてまだ内定の無い学生」というその部分でもって傷物扱いされたり友人に引かれたりした辛い経験がまだ私の中で未消化だからです。

過去のものになっていないってやつですね。

 


ただ、今日の相手の方は去年から今に至る流れを否定せずに聴いてくれたので、色々話をした中でそこがすごく印象に残ったんですよね、

なので最後の方に感謝の意も込めて

「私の今までの経緯を聞いてくださって嬉しかったです。引かれる事も多くて自信をなくしていた部分も大きかったんで、今回みたく聞いてもらえた経験を積むことが一番大事なのかもしれません」

と言ったんです。

 


相手の方はそれを聞いて少し意外そうに

「僕は今の経緯を聞いている限り傷物とは思わないけどな。きちんと理由があって方向性を変えている訳だし。説明の仕方が適切であれば十分伝わると思うよ」

と言ってくれたのです。

 


話を聞いている限り、実はこの方の会社は私が志向している方面とは少し違うものでした。

それでもこういう話の聞き方をしてくれる人がいる。世の中そういう人もちゃんといる。

今現在の仕事の探し方をしていれば、そういう人たちと仕事ができるかもしれない、と思うことができたのです。

 


気持ちが弱った時や自信を失った時、本当に必要とするのは自分の感情を肯定してくれる、いわゆる寄り添ってくれる存在ですよね。寄り添うというのはそういうこと。

世間はそれを愛情というのでしょう。

恋愛感情とか抜きにして「この人の事を尊重しよう」という無条件の気持ちの総称です。

 

そういう話の聞き方ができる人は決して多くはないです。故にできる人はすごいとなるのでしょう。

今日お話した方は、話を聞いた上でその返答を丁寧に考える人でもありました。

いわゆる「話し上手は聞き上手」を地で行く人だったのでしょう。