いごこちのありか

就活を経てHSPの存在を知った者です。よろしくお願いします。

「繊細を強みに」への違和感

HSP界隈でよく聞く言葉の中には、違和感を覚えるものが少なくないように思えます。

今回は、そのうちの一つである「繊細を強みに」という言葉について私の考えをつらつら述べていこうと思います。

 


そもそも日常生活での繊細さってなにかと不便を伴いますよね。

そのため、この言葉を聞くと

強がってるんじゃないか?

言ってて辛くないですか?

あなたはあなた自身の繊細さが好きですか?

みたいな風に感じてしまうのです。

そこから違和感を抱くようになったのです。

 


実際に「繊細を強み」にしている人は、おそらく「繊細」ではなく「本人の専門としているもの」を強さにしている、と表現するのではないでしょうか。

細かい音を拾うとか、微妙な色合いを識別するとか、そういう具体的なもののことです。

それらの性質を強みにしよう!と意識していたのか、気づいたら上手いこと居場所ができたのか、そういう意気込みも人それぞれです。


「繊細であること」そのものより、繊細さに由来する鋭さとかきめ細やかさが強みになるんですよね。

あとはそれを発揮できる環境に身を置けているという事実ですよね。

それらが現実に伴っていない段階で、もしくは方向性が定まっていない状態で「繊細を強みに!」という言葉を見るのはしんどいです。

 


強み以前にそもそも繊細である自分を受け入れられていない場合もありますし。

 


なので、繊細さを何かしらの方法で活かそうとするのであればその場や手段を見つけるよりもまず自分が自分を受け入れる方が先決です。

 


繊細さというものを自分の一部として理解し、どの方面にならその鋭さや細かさが活きるかを探す、というのは、一言で片付けられるものではないでしょう。

 


もちろん、今回私が言っていたような事例に引っかからず「繊細を強みに」を使っている方もいるはずなので、そういう方は問題ないんです。

ただ、もし万一「繊細を強みに」という言葉が重荷になっているという方がいらっしゃれば、無理に使うことはないな、と思うのです。

極論、強みにならなくても受け入れられればそれでオッケーってこともありますし。