訳あって旅に出た
遡ること一週間ほど前、ようやく内定が来ました。
長かった。これで就活生としての自分にオサラバできる。
嬉しいとかより、とにかくせいせいしたという感じです。
そしてその内定の前後のエピソードとして欠かすことのできない10月いっぱい行ってきた旅行について書いていきたいと思います。
内定が来ました、と自身のtwitterで報告するとありがたいことに久しぶりに会おう!と言ってくれた人がチラホラいました。
そして彼ら彼女らと会って話をすると、旅行の話にもなるんですよね。お土産も渡してるし。
で、どういう反応されるかというと、決まって
なぜその時期に行った????????
ってなるんですよね。
いや、当然だと思います。だって、2年も就活していて決まってない中で1月強も旅行行くっておかしいですよね。普通ないですよね。私も飛行機乗ってるとき「私何やってんだろ…」ってなってました。
アメリカとヨーロッパを転々としてたんだよ~と言ってすごい!楽しそう!と言われるのも定石ですが、なぜ?と聞かれてそこに航空券があったから(笑)としか返せない自分自身に対し、段々歯がゆくなってきたのです。
次から会う知人にはキッチリ事情を説明するのだ…!
(笑)でもいいけど、そうじゃない部分もあったと、まずは私が知ることからだ!
まず航空券はだいぶ前に行きと帰りの便だけ取っていたんです。
さすがに10月にもなれば進路くらい決まってると思ってたんで、就活一区切りついたら詳細練ろうと思っていたんですね。
ただ日程が近づいてくるにつれて
(本当に旅行までに進路決まるのだろうか…いや、決まる兆しが見えないな…)
となってくる。それで、そもそも旅行に行くべきかどうかも凄く悩んでいたんですよね。
でも結局一月くらい前に行くと決めました。
環境を変えなければだめだな、と思ったからです。
長くに渡る就活でボロボロのメンタル。
学内学外自分の知っているツテは頼り切ってしまった。
なにより、家にいても心が休まらない。むしろ辛い。
友人は大体社会人だし、会うにしても何だか申し訳なくて声をかけられない。
「家にいるのが辛い」も「就活が辛い」も内容としてヘビーじゃないですか。
ましてや初めて会う人に話すような内容でもない。
サークルやバイトにも限界があるし、対外的に就活生にしかなれないという環境があまりにもしんどかったんですよね。
それで結局
だったらもう旅行行っちゃうか。ってなったんです。
月単位で就活からも親からも離れられるなんてサイコーじゃん。
どうせ今までの生活で出ていた自分の像で就活しても成果上がらないんだ、一人で異国の地に行けば自ずと何か出てくるだろ。
人間、失うものがなくなった時は潔くなるものなのかもしれません。
で、実際旅行に行こうと吹っ切れてからの方が日本でも元気出ました。
宿手配したり現地の事調べたりとやることが出来たのが嬉しかったですし、自分の動きでなにか前に進むものがあるという行為自体が新鮮でした(それだけ感覚が麻痺していたということですね)。
内定という形ではなくとも仕事をする上で考えが似ていると思える人と会えるようになったり。
あと、これは決まったから言える事なのですが、就職する会社の方と初めて会ったのは旅行直前で、面接の日程を決める段階で
「実はこれから一月ほど旅行で東京を離れまして…」
と言った際、
「あぁー楽しそうじゃない、行ってきちゃいなよ。人事には伝えておくから日程だけ決めてね」と言ってもらえたのです(結構偉い方だったのです)。
自分で決めたこととはいえ完全に想定外でした。
そこまで言ってくれる会社、もとい人もいるもんなんだなぁ、ここにご縁があったらいいなぁ…とうっすらと希望を残して旅に出られたというのは、とても幸運だったと思います。
そんなこんなで、旅行から帰るころには
まぁあの会社ダメだったらワーホリか海外インターンでもするか
くらい開き直っていましたし、そのメンタルで面接にも臨んだのが良かったのでしょう。
就活に関しては今もまだ振り返っている最中です。
ですが、私のこれからについて考える大きな材料になった出来事であることは違いありません。
今はまだまとまりきっていませんが、とりあえず目下はご縁をくれた企業で頑張って、ダメだったら海外でも行くか、という感じの社会人になろうと思っています。